名古屋のラジオ局にてDJを務める他、各種イベントでのMCなど幅広く活躍している。2005年、ロンドン大学ロイヤルホロウェイ校演劇部卒。
学生時代より、東栄町の伝統芸能「花祭」ファンとして毎年のように同祭に足を運び続け、この町の住民達とも交流を持つ中で、いつかこの町とより深く関わっていきたいと願い続けたその思いと、東栄町の住民達も彼女への親しみを強く感じていたことから、双方の思いが結びつき2015年8月、naoriのイメージモデルに就任。
灯台下暗しとはよく言ったもので、私たちは物事が身近であればあるほど、その価値に気づかない傾向があるような気がします。人生とは、年月や経験を重ねて初めて、ふとした瞬間にそういった身近にある大切なものの存在に気づいていくことの連続だな、と私自身感じています。
そんな経験の1つが、naoriとの出会いでした。初めてnaoriの大岡さんに会って話を伺ったときの事は今でも鮮明に覚えています。一番驚いたのは、大好きな東栄町に実は日本で唯一セリサイトが採れる鉱山がある!ということよりも、そもそもファンデーションの原料って山の中にある鉱物だったんだ!というなんとも初歩的なこと。もう長い間化粧品やメイク用品に慣れ親しんできたはずなのに、アイシャドウやフェイスパウダーが何で出来ているなんて、20年近く一度も考えたこともなかった事実に驚愕しました。よく考えてみれば、肌というまさに自分に一番近い部分に触れているものの事を、何も知らなかったわけです。これまで当たり前のように身の回りにあったものに対して、こんなにも無知でいた私。そんな自分に気づき、それを機に、身の回りの様々な「当たり前」に目を向けるようになりました。普段口にしている食べ物、普段着ている服、普段目にしているものや行く場所、会う人などなど...。東栄町という小さな町でのコスメ体験を通して、自分自身の身の回りに目をむけ、日々の生活をこれまでよりもずっと大切に営むようになった事は、自分にとって大きな転機となったと思います。
東栄町での気づきは、実際はnaoriとの関わりからさかのぼる事10年前に始まります。当時の私は日本を飛び出してヨーロッパに暮らし、同じ県に生まれ育ちながらこの町の存在すら恥ずかしながら知りませんでした。ドイツ人の父を持ち、新興住宅地に生まれ育った私にとって、「伝統」「文化」「ふるさと」という概念は憧れであり、残念ながら身近にあるものではありませんでした。時に自分のアイデンティティに悩み、自分の求めるものは日本にはない!と外ばかり見ていたあるとき、ひょんな事から訪れたのが布川の花祭。衝撃でした。私にとってはテレビの中でしか見たことのなかったような大自然や、花祭りをはじめとする伝統的なしきたりが、格式ばった特別なものとしてではなく、日常の生活の中にさりげなく息づいているのです。「遠いところからよく来たなぁ」と迎えてくれる町の人々の温かさ。まさに私が憧れた「ふるさと」の姿です。理想を求めて日本を飛び出したはずの私が、まさか生まれ育った愛知県でそんな理想的な場所を見つけるとは・・・。まさに灯台下暗し。今では町の人の「よく来たなぁ」の言葉は「おかえり」に取って代わり、東栄町、奥三河はまるで第3の故郷のような存在になっています。あの頃の東栄町との出会いがnaoriとの関わりへと繋がりました。本当に、不思議なものです。
naoriのキャッチフレーズは「find your inner beauty」=内面の美しさを見つけよう。とても好きな言葉です。私達はどうしても、理想とする姿を自分と遠い場所に探してしまう傾向があるように思います。だからこそ私達は見知らぬ土地へ旅をしたり、新しい出会いを求めたりするのでしょう。けれど本当は、旅や出会いを通して自分自身の内側へ目を向け、自分を知り、心を磨く事こそが、大切なのではないでしょうか。美しい自然の中で優しい人々が暮らす東栄町での小さな出会いと様々な気づきによって、今、私は少しずつですが、自分という存在の意味を日々の生活の中で感じ始めています。この旅はまだ始まったばかり。
是非一度、愛知県の片隅にある東栄町を訪れて、naoriのビューティーツーリズムを通してあなた自身の内側をのぞいてみませんか?